ボヤ編

何年か前の話。まだ、CHICHIZOUが元気でオイラが1人暮らしをしていたときの話。
オイラは癒しに餓えていた。それを埋めていたのがアロマセラピー。陶器の入れ物の中に熱湯とアロマオイルを入れ、下からロウソクで温めるもの。部屋の明かりを消しロウソクの灯りとアロマの香りで癒され酒をたしなんでいた。
『ガコッ』という音と何かを蹴った足の感触。寝ぼけつつアッと思った。すっかり気持ちが良くなり癒されたオイラはいつの間にか寝ていた。そしてアロマのセットを蹴ってしまったのだった。アロマオイルにロウソクの火が引火。みるみる燃え上がる畳。しかし、冷静なオイラは薄めた酒をタオルに浸し火にかけ消火したのだった。
畳の表面のオイルが燃え上がっていただけらしいのだが、畳が黒くなった。拭いても落ちないので軽く削り誤魔化した。
実は、これ以外にもあった。蚊取り線香の香が好きなので、夜中に豚の陶器に吊るし火を点けていたら朝になったら畳が渦巻に黒くこげた。これも削り誤魔化した。
アパートを引き払う時に元々汚いと誤魔化した。
フウ危ない危ない。