3階からダイブ編3

入院

どのぐらい寝ただろう。気が付くと個室に入院していた。そう3階から落ちて入院したのだ。全身が痛いとくに股。そして目が回り気持ちが悪い。稲妻の痛みを全身に走らせながら寝返りをすると一眠り。ところが、なかなか寝つけない!寝てもすぐ目覚める!痛みと気持ちの悪さから身の置き所が無くなり、その間3回ぐらいどうにか寝返りをするが全身に走る痛みが段々増してくる。段々動けなくなる体に唯事ではないものを感じ、部屋の闇の方から重く大きな不安が益々襲ってくる。
痛み止めを貰い飲むが痛みがいっこうに痛みが引かずしばらくすると胃がまで痛くなる。どうにかしてと看護婦*1のYさんに訴える。白み始めた空に安心感をもらい、黄門様へ座薬を注入してもらい、どうにかなると思ったがどうにもならない!!右側臥位*2で嘔吐しY看護婦に謝り、仰臥位*3へ。この時より仰臥位から体位交換*4が出来なくなる。しばらくして朝食が出るが喉を通る訳が無い。また、しばらくして従業員がからかいかたがた見舞いに来始め長い夜が終わる。
院長が訪れ「もう何も怒らないから」と言い。事務長が来て「皆に言われているだろうから何も怒らないから」と言い他の従業員も「もう怒られただろうから何も怒らないから」と皆が言い。遠回しに、真綿で絞められる様に怒られる。
 

検査と結果

DrのS先生が訪れ、痛い体を横向けたりして体の色んな部位を叩き検査指示を出す。その時に口を出したのは事務員のKさんとヘルパーのH!Dr・Sがいらないと言った検査をごり押しし結局、全身検査!!あの激痛に耐え横を向いて体中を叩かれたのが無駄ではないか!!無駄な検査費が増える。
ストレッチャー*5が迎えに来てレントゲン室へ行く。まず、ベットからストレッチャーへの移動が痛い!激痛が走る!!エレベーターの段差が響く!激痛!!ストレッチャーからレントゲン台への移動が痛い!激痛が走る!!写真が撮りやすい様に体位を変えるのがこれまた痛い!激痛!!
そしてまた、レントゲン台からストレッチャーへの移動の激痛に耐え、エレベーターの段差に耐え、ストレッチャーからベットの移動の激痛に耐え、無事ホッとしていると目の前に悪魔サタンが降臨!ひと言『CTを撮り忘れた』
・・・・・・・・・えっ?・・・・・・・・・・はぁ・・・・・・・・はぁ・・・・・・はぃ・・・・
(TOT)/
立場的に、また気力も、文句を言う事が出来ず。あの地獄に身を投じる。
結果は、骨盤多発骨折!!とくに坐骨複雑骨折と左大腿骨の骨頭がはまる部分のひびがおもかった。それに加え、落ちたショックによる内臓の停止。また、血圧の低下と血液量の減少(大出血)。後で解ったのだが背丈が当時3センチ縮んでいた。
 
まだまだ続くよ。

*1:当時はまだ呼び名が男女でわかれていた。

*2:右を下にし横になること

*3:仰向け

*4:寝返りが出来ない人が寝ている時に体の向きを変えること

*5:よく救急車とかに乗っている寝台式の患者を運ぶやつ