職場のレポート

今の師長は、看護学校の元教師。其処で看護課の職員に今年一年を振り返ってと言うレポート提出が言いつけられた。だから書いてみた。どうだろう?
 

【2006年を振り返っての考察】

○○病院看護課ケアワーカー《ICHIZOU》
もう師走になり、あと何日かで年も変わり新しい年が始まります。今年一年も時が私の体を早く通り過ぎていきました。年が経つにつれ一年間が短く感じられます。ボヤボヤしていると、何もしないまま何も成長しないままダラダラと歳だけ取ってしまうという危機を恐れています。今、反省できる事は反省して、来年は同じ反省をしない事が大切になってきます。
さて、今年は大きな病気にかからず入院することがなく過ごせました。当たり前のようですが、日々病気の患者様*1を身近な存在に感じつつ介護をしていると自分の身近に大きな病気が存在している事を感じられます。4年ぐらい前に2年続けて入院した事があり*2、その事から考えると今年は自己管理が行き届いていたのかと思われます。しかし、体の小さな不調が絶えずありました。原因は、呑みすぎと肥満と行き過ぎた私の行動だと考えられます。そのような事から自己管理はまだこれから考える余地もあります。
また、今年も患者様とそれなりに距離感を保ちつつ患者様に親身な介護の提供が出来たかと考えられます。しかし、そこには慢心があり、まだまだ向上しなくてはいけません。
まず根本的に人の心を理解しようとする気持ちと力がまだまだ足りません。これは根本的な事なのでこれが無いとどんな技術も知識も役に立ちません。大木で言うと土の下の目に見えない根の部分です。根と言う目に見えない気持ちが無いと幹と言う知識や枝と言う技術が支えきれないのです。目に見える技術や知識ばかりを大きくしても土の下で根をしっかり張らないと幹や枝が倒れてしまいます。まずは、私のその根が細く弱弱しいのです。
目の前の人を患者とか病人とか障害者とかの凝り固まった色眼鏡で見るのではなく、自分と同じ血も流れ痛みも感じる人間として真っ白な心の目で見なくてはならないのです。目の前のその人を真っ白な心の目で見て理解し感じる事が出来る《気持ち》と《力》と《受け止める器》が私には無いのです。そして患者様が80人いたら80回それを繰り返さないといけないのです。よく「一人で80人もの患者を看ているのだから!」と言いがちですが、私達は1対80と言う考え方ではなく1対1を80回繰り返すと考えないといけないのです。それが病院職員の私達なのです。そのため、私はまず《気持ち》を磨き《力》を付け《受け止める器》を大きく丈夫にしなくてはなりません。
そして、幹になる知識や枝になる技術を大きくし広くしなければならないのです。なぜなら私にはそれも足らないからです。
また去年までは人に、私が持っている根の心構えや幹たる知識や枝たる技術を教えて来ませんでした。そして、それを人によく指摘されました。教えなかった理由は自分達なりに根をしっかり張って欲しかったからです。自分達なりに苦労して大きく広く張った根を持つと幹や枝となる知識や技術は後からその根に合わせて育ちその人だけが持つ大木になるからです。その大木は決して折れません。そして、私ごときが他人の木を育ててはいけないと思っていました。それに、めんどくさいのです。しかし、実際は根の張り方を知らずひょろひょろした木になったり、松の木の様に曲がったり、幹や枝だけ大きくなったりしていました。私もいまだにこの様な木です。今年から皆で少しは助け合い木を育てようと思い自分の持っている知識や技術の育て方を私なりに伝授して来たつもりです。だが、まだまだ足らないような気がします。
今年の私は今の状態で満足し全体的に力を抜き、根を張り幹を太くし枝を広げ大きくと自分の木を育てる事をあまりせず。他人の木もあまり育てず。なぁなぁに過ごしてきました。来年はもう少し頑張ろうと思います。
 

このレポートに対しての考察

このレポートはもう提出したのだが、すこし自分に酔っている処があるし偉そうな事を言っている様で実はたいした事を言っていないのでは?と思う。『来年はもう少し頑張ろうと思う』で終わる所が陳腐で好きだが評価はされないだろうなぁ。(笑)
今、家にはこのレポートが3枚綴りで12部ある。なぜかと言うと、このレポートをプリントアウトする時に《カラーカートリッジを確認してください》と言われ、その作業中にパソコンの画面の印刷の所を何回も連打してしまったから。
《カラーカートリッジを確認してください》の対処を調べるとカートリッジの銀色の箇所を濡らした綿棒でクリーニングしろと言うのでしたが駄目!何回も繰り返せと言うので何回も繰り返すが駄目!職場の知り合いに聞いたら歯ブラシで擦れと言うので電動歯ブラシでブーンとしたらメッキが剥がれ使い物にならなくなりなした!!いやーカラーカートリッジって高いのね。3500円位した。
この作業中に、画面の印刷の所を連打し、レポートは白黒だからカラーは関係ないね!と印刷を連打!!カラーカートリッジを買い装着し印刷が出来るようになった頃には、果てしなく印刷が続く事!!全部印刷をすれば終わるだろうと思い気長に考えていた。しかし何回も《用紙を補充して下さい》と言われ紙を補充するが、さすがに待てなくなりパソコンで苦労してプリンターを調べると、なんとあと55部残っているとの事!!急いで、またパソコンとプリンターと格闘の末、全部解除したのでした。
あとに残ったのは12部のレポート!配るか?売るか?
 
来年からも頑張ろうと思います。
 
 
 

*1:今病院では患者をさま付けで呼ぶ

*2:骨盤多発骨折とA型肝炎