ヤノマミ・奥アマゾンの深い森に生きる

昨日は夜勤明けで夜中にテレビを見ていた

NHKって凄いなと思ったしカルチャーショックを受けた
途中からしか見ていないが「ヤノマミ族の今の実態をありのままに映し出し、伝える」と言う事でかなりグロテスクなシーンが出てきていた
 
ヤノマミという言葉はヤノマミ語で人間と言う言葉だと言う
衣服は着けず特に女性はほとんど裸である
狩猟と採集が生活手段であり、動物の肉、魚、昆虫、キャッサバ(芋)などを食べている
 
 
 
←広場を囲んだ大きな円形をしたジャボノという建物の中で多くの家族がそれぞれ割り当てられ住んでいる
絶えず部族間の戦いがあり強さが常に求められるため肉体的な喧嘩を頻繁に行う
決着が付くまでどちらかが戦意を喪失するまで誰も止めないとの事
そのような社会であるので男性が優位であり男尊女卑的な風潮がある


さて、出産である。
女性は臨月になると森に入り産む。しかし、産み落とされた子はまだ人間では無いのだ。精霊なのである。
だから、母親はまだ抱かない。草で臍の緒を切ると人間になるので始めて抱き上げる。
産んだ精霊を人間にするかどうかは母親が決定する。
精霊のままにする事も当然ある
臍の緒を切らずにバナナの皮に包み白蟻の蟻塚に入れ蟻が食べた頃合を見て蟻塚ごと焼き精霊のまま返すのだそうだ
それは全部女性の手で行われる。母親が精霊のままかえすのか(殺すのか)それとも我が子として育てるのかの決定権があるが男尊女卑で男性優位の社会である以上、旦那や父親そして一族や部族の長の圧力が掛かるであろう
 
11歳の母親と12歳の父親が紹介されていた。子はいない
2人はハンモックの上で小さな胸を揉んだりして、じゃれあっていたが過去に1度流産して、もう1度は精霊のままかえしたのだという
母親は夜にそれを思い出しては泣き叫ぶのだ

やるせない
 

14歳の娘が身籠った
旦那はいない。珍しい事では無いとの事。
やがて臨月を向え森に入る娘。そして、しばらくしてから入るカメラ
疲れきった14歳の娘の目は虚ろだ。横には臍の緒がまだ付いている赤ん坊がいるが・・・
バナナに包まれ白蟻の塚で精霊のままかえされる赤ん坊
座り込んだ14歳の娘の足と地面には大量の血がある
 
ジャボノに帰り出血が止まらない娘は地面に座り一晩を明かす
空が白み始め娘の父親が言う
『森は広い歩きつくせないほど広い』
 
最後に
ナレーションが入り番組が終わる
《森に生まれ、森を食べ、森に食べられる。彼らはヤノマミ。》
 
 

僕の気持ち

 
何が良くて何が悪いと決め付ける事は難しく、それが風習であり生き方だと言われがちだ。
全部を見たわけでは無いが女性の苦しみが多く伝わってきた。
 
割礼の中にアフリカで女の子のアソコを石のナイフでグルリと切り、草の蔓で縫い合わせるという儀式がある
結婚し子供を作る時に、石のナイフでまた切り開くのだ
それをしないと結婚出来ないどころか家族や親族が後ろ指を差され村八分になってしまう
しかし、切れ味の石刀や草の蔓での激痛や不衛生な環境下での感染症での激痛と苦しみで死ぬ事もあると言う
そんなリスクを縫う時と開く時と2回負う理由は男性優位の考え方から来ている
女性のアソコが誘惑するのが悪いというのである
だから石刀で切られ蔓で縫われ、また石刀で切られるのだ
 
風習などには、そういった一方的な理由があったりする
上のヤノマミ族の風習もやる時はやってあとは女性だけにお任せみたいな、裏で男が操りながら実際は女性が傷つきながら手を下すというように感じた